某氏の日本脱出で日本の司法制度に海外からの注目が集まっていますが、制度的におかしいのはどの国にもある話。Amazon Primeで見れる“Free Meek”ってドキュメンタリーは、司法制度の欠陥を指摘しています。
日本でも知ってる人たくさんいると思いますがミーク・ミルは、フィラデルフィアの超有名ラッパー。ミークが10年以上前に起こした拳銃所持や交通法違反などなど小さな犯罪が原因で刑務所に入れられた時に起こった運動が“FREE MEEK MILL” (ミークを解放しろ)。裁判所の前で、”FREE MEEK MILL”と書かれたサインを掲げてデモをする人達。街の中を”FREE MEEK MILL”と書かれたバスが走り回ってました。
©NY Times
©Inquire
細かい番組の内容は、番組を見てもらうか、いろいろ調べてもらえば分かるので割愛しますが、言いたいのは制度の欠陥の犠牲になるのはいつも、マイノリティーと貧困層のひとたち。白人の警察が嘘の証言をしてたり、判事の個人的な要望に答えられなかったから保護観察の期間が延びたり、納得いかないことばかり。
フィラデルフィアでは、22人に1人が保護観察中か仮釈放中。人種的に見たら黒人の大人の14人に1人です。約5%(黒人に限って言えば約7%)の大人が法的に問題ありの人たちなんです。他の地域に比べて2倍以上なんです。この数値ヤバくないですか?これのからくりは制度的な問題もあるんです。ペンシルバニア州では、保護観察に期限はなく、一回これにはまって、貧困や人種などが理由で抜け出せない人たちが沢山いるんです。今、刑務所に入ってる人たちの1/3は、面接をミスったり、お金がなくドラッグテストを受けられなかったり等のの保護観察違反による収監なんです。なんと去年は$15.5ビリオン (1.6 兆円)が刑務所関係に税金が使われています。無駄な収監が減り、そのお金のいくらかでも、健康保険、教育、住宅等などに使われればもっと良い世の中になるような。。。